香水沼2年目。オリエンタル&グルマン好きが2020年に購入した香水
今年もこの時期がやってきました。1年間で購入した香水をまとめます!
多趣味な私が香水にかけられる額は年間10万円ほどだし、香水ガチ勢の方々に比べたら数も総額も微々たるものなんですが、使い切りも視野に入れるとなるとこのくらいの数が限界かなと…。
去年は「スパイシーでオリエンタルな香りが好き」と言い切っていましたが、意外と甘い香りも多く購入していることに気づいたので、今回は「オリエンタル&グルマン好き」としてご紹介していきたいと思います。去年の記事とあわせてお読みいただくとより楽しんでいただけるかと。
Sylvaine Delacourte Paris
去年もお世話になった&私が香水にハマるきっかけをくれたシルヴェーヌ・ドゥラクルト。このブランドはすべての香りのサンプルがお取り寄せできるのでとってもありがたい。フランスからの発送ですが到着も早いです。しかも送料無料。
Ozkan Eau de Parfum
オズカン オードパルファム 30ml €65
去年はバニラコレクションの中からお気に入りを購入しましたが、今年は新しく出たオレンジブロッサムコレクション5種をお試しして、1番気に入ったオズカンをお買い上げ。30mlを購入したら7.5mlのおまけも入ってました♪
オズカンはトップに爽やかなオレンジブロッサムが香りますが、ミドル以降はスモーキーなレザーが際立ちます。レザーといっても重く渋くなりすぎないのは、オレンジの爽やかさやトンカビーンの甘さがうまく融合されているからかな?
「Ozkan」はオスマン帝国時代の王子の名前で、彼がとある女性に恋をしたときの瞬間を忘れないよう、そのとき咲いていたオレンジの花をレザーバッグに入れて持ち歩いた、というストーリーが由来だそう。年間を通してつけたい香りです。
Kayali
「1番好きなコスメブランドは?」と聞かれたら「Huda Beauty」と即答する私。そんな私としてはどうしても手に入れたかった、Huda&Mona姉妹が手がけるフレグランスブランド、ケヤリ。日本未上陸ブランドなので海外旅行の際に買うしかないと我慢していたのですが、今年に入って公式サイトから日本への発送が解禁に!はるばるドバイからようこそー!!
Elixir | 11
エリクサー オードパルファム 50ml $85
ケヤリからは現在5種類の香りが展開されていて、そのうち新作を除く4種類はサンプルを使い切って吟味しました。そして購入に至ったのがフローラル/フルーティー系のエリクサー。1番強く香るキーノートはリンゴなのだけど、10代の子がつけていそうなキュートな感じではなく、バラやジャスミンが混じっているのでもっと大人っぽい感じ。オリエンタル要素としてはパチョリやバニラも入ってます。私の鼻ではあまり感じ取れないけど。
そして…中東ブランドあるあるなのかもしれないですが、1プッシュだけでもかなり香るのでつけすぎ注意。Monaちゃんみたいに浴びるようにプシュプシュしようものなら頭痛を起こします。好きな香りだとしても「適量」って大事なんだな、と思った1本。
SHIRO
SHIROは去年の11月、数量限定のバニラの香水を買いました。価格帯が全然違うのでそもそも比較してはいけないんですが、ゲランのバニラに太刀打ちできず、最近はまったく使っていません。気軽に買える価格はメリットではあるけれど、その分思い入れがあまりないというか、「なんとなく買っちゃった」ってなりやすいのが悲しいところ(これは完全に自分都合)。
Kinmokusei Eau de Parfum
キンモクセイ オードパルファン 40ml 3,800円(税抜)
秋の風物詩といえば、毎年数量限定で発売されるSHIROのキンモクセイの争奪戦(?)。今年私は在宅勤務組だったので、意外とイケるんじゃないか…?と軽い気持ちで参戦したら買えてしまいました。私は特段キンモクセイの香りが好きというわけでもないけれど、大人気の香水だからきっといい香りに違いないと思って、今年唯一のブラインド買い。
結果…やっぱりちゃんと吟味すべきだった。本物のキンモクセイよりも「キンモクセイの香りの芳香剤」感が強く出てしまって、なんだかトイレにいるみたい。去年といい今年といい、私にSHIROのオードパルファンは合っていないのかな…?定番化したアールグレイの香りも気になるけど、ブラインド買いはやめておこう。
TOBALI
トバリとの出会いは今年の春。オードパルファン全6種類のミニセットが発売されたので、トバリ初心者の自分にちょうどいいじゃん!と早速ポチリ。年内にどれか1つフルボトルを買おうかなと思っていたのですが、今年11月、去年も参加したフレグランスイベント「イセタン サロン ド パルファン」で、ミニセットに入っていた6種を上回る香りに出会ってしまったのです…。
Twilight Romance Eau de Parfum
トワイライト ロマンス オードパルファン 50ml 13,200円(税込)
伊勢丹新宿店とオンラインストア「meeco」でのみ取り扱っている限定の香水、トワイライトロマンス。キンモクセイの香りです。キンモクセイはSHIROで失敗しているのですが、これはめちゃくちゃ良い香り!最初にみずみずしいリンゴが香って、少しずつ哀愁漂うキンモクセイの香りが顔を出してきて、最後は暖炉のような焚き火のようなウッディで静かに終わる感じ。トバリのミニセットを試したときは「トバリって(私の苦手な)パウダリー系が多いのかな…?」という印象だったのですが、こちらはしっとりしたみずみずしさ(クリーミーと表現されていることが多いけど、私にはもう少し水っぽく感じる)が勝るのでパウダリー系が苦手な方でもイケます。好き。
Guerlain
「イセタン サロン ド パルファン」購入品2つめ。去年のイベントで一目惚れ(一嗅ぎ惚れ?)して、でも容量が多いものしかないからと諦めていたグルマンコキャン。今年のサロパではグルマンコキャンのミニサイズ(ドロップ)が限定発売されると聞いて、絶対買おうと心に決めていたのですが…私が買いに行ったときにはすでに売り切れ(泣)。諦めきれずに結局現品購入に至るという。
Les Elixirs Charnels Gourmand Coquin
エリクシール シャルネル グルマン コキャン オーデパルファン 75ml 35,300円(税抜)
フレグランスにハマってからの2年間、高くても1万超の香水までしか手を出したことがなかったのに、とうとう3万超え(税込だと4万弱)の商品を買ってしまった…!でも1年間忘れられなかった香りなので、買って後悔はしていません!
これは洋酒入りチョコの香り。といってもコンビニに売っているような安いチョコではなくて、もっとホリデー感が漂う、それでいて上品なチョコレートの香り。私は普段まったくお酒を飲まないので「ラム」と言われてもピンとこないのですが、ベリーみたいなフルーティーなお酒感は感じとれます。普段グルマン系の香りを嗅ぐと「甘っ!お菓子みたい!」と怪訝な顔をする夫にも評判が良かったので、これはもうヘビロテ必至。私の中では”the king of gourmands”です。
Penhaligon’s
初めてフレグランスのクリスマスコフレを買いました。1年前も買おうか迷ったペンハリガン。香水のコフレはミニサイズのセットがたくさん出てくれるし、いろんな香りを試してみたい初心者にはぴったりですよね。ということで、これが私のペンハリガンデビュー。箱も素敵で捨てられない。
Gentlemen’s Fragrance Collection
ジェントルメンズ ミニチュア コレクション 5ml×5 (ブレナム ブーケ、エンディミオン コンサントレ、ジュニパー スリング、ハルフェティ、クァーカス) 9,955円(税込)
5mlのミニチュア香水が5本入ったセット。レディースではなくジェントルメンズを選んだのは、こっちのほうがオリエンタル感があるように感じたから。シトラスだけど爽やかすぎない、ウッディだけど渋すぎない、といったユニセックスな香りが多いので、女性でも全然使えます。
1番のお気に入りはハルフェティ。なんとなくアラブっぽい、「ザ・オリエンタル」な香りがします。いろんな要素が複雑に折り重なっているので、要素の1つ1つを嗅ぎとることはもはやできない。ウードとかローズとかスパイスとか、イメージはそんな感じ。時間が経ってくると少しグルマン色が強くなって、なんとなく甘い香りもしてきます。そこがまた良い。
Parfum Satori
今年最後の購入品は日本のブランド、パルファンサトリ。去年買った「世界香水ガイドⅢ」でも絶賛されていたブランドで、その本で4つ星を獲得した香りのトライアルセットが今年の秋に発売されました(写真左)。セットに入っていた香り5種をお試しして、1番面白いなと思った香りをお買い上げ。サトリさんは配送のたびに直筆のメッセージカードを入れてくださるのですばらしい。
Hyouge Eau de Parfum
ひょうげ オードパルファン 50ml 12,000円(税抜)
「世界香水ガイドⅢ」では「織部 -Oribe-」として紹介されていた香り。2019年11月から商品名を「ひょうげ」に変更しています。ひょうげの香り立ちは、しっとりと濡れた雨上がりの森のようなみずみずしさに始まり、抹茶の粉末のような苦味がフワッと香り、最後はパウダリーな甘さが残ります。パウダリーといっても乾燥した粉々しい香りではなく、少し湿気を帯びたような和な感じ。「寺」とか「茶道」とかよりも、私は「甘味処」を思い出します。単純に茶道の経験がないからかもしれないけど(笑)。香水ガイドには「ヒヤシンス/リリー/緑茶」といったキーワードが並んでいましたが、おそらく日本人は抹茶を連想する人が大半なんじゃないかな。ほかでは嗅いだことのない、良い意味ですごく個性的な香水だと思います。
まだまだ気になる香りがいっぱい
今年購入した香水は7つ。フルボトル購入前のサンプルセットも合わせると20〜30種類くらい試したかな?1番のお気に入りはぶっちぎりでグルマンコキャンですが、ほかの香水たちも平等に愛していこうと思います(失敗しちゃったやつはどうだろう…爆)。使用期限や香りの劣化のことも考えると、そろそろ新規購入は控えて今ある香りをひたすら使うべきなのでしょうけれど、まだまだ気になる香りはたくさんあります。NOSE SHOPで取り扱っているもので今ウィッシュリストに入っているのはこの4つ。
- ザ ハウスオブ ウードの「ザ タイム」
- アベルの「レッド サンタル」
- マイヤ エンジャイの「ヴァニル」
- ニシャネの「ウーロンチャ」
「ザ タイム」は紅茶、「レッド サンタル」はスパイシーウッド、「ヴァニル」はバニラ×カルダモン、「ウーロンチャ」はその名の通り烏龍茶の香り。お茶系もこれから少しずつそろえていきたいよね。
ということで…ペースダウンはするかもですが、2021年も引き続き新しい香りを探していきたいと思います♪